Hokusai Newsletter2021/11/26
今週のピックアップ
🔹メタバースの市場規模は1兆円に:暗号資産投資企業Grayscaleレポート公開
米最大手暗号資産(仮想通貨)投資企業Grayscaleは、メタバース領域の市場規模が1兆ドル(115兆円)を超えるとレポート"THE METAVERSE"で述べた。
"THE METAVERSE"では、ゲームとライフスタイルのトレンドと、デジタル世界にインフラストラクチャを提供するブロックチェーンの可能性との交差から生じる機会について考察しています。
「Decentraland」のようなゲームでは、人々がオンライン上で交流し、トークンを獲得し、利益を得ることが可能になっているという。また人々は多くの時間をオンラインで過ごしており、同時オンライン上で社会的地位を築くためにお金を費やしている述べた。
バーチャルゲームの世界からの収益は、2020年の1,800億ドルから2025年には4,000億ドルになると推定している。
Web2.0のゲームは、ユーザーのデジタル資産の収益化を禁止しているが、Web3.0のゲーム(Axie InfinityやDevntraland)では自分のデジタル資産をNFTとして所有でき、収益化が可能になっている。その結果Web3.0のゲームは大きく成長していると述べた。
メタバースの市場機会は、ゲームだけではなく、広告・ソーシャルコマース・デジタルイベント・ハードウェア・開発者・リエイターなどの分野で・1兆ドル規模の収益機会になると推定している。
また依然Web2.0企業はWeb3.0の企業に比べて巨大ではあるが、メタバースに移行しないと大きな混乱が起きると警告した。
以下 THE METAVERSEの一部を翻訳・要約したもの
私たちの関心は、ますますデジタル活動に向けられるようになっています。 今日、私たちの生活の3分の1(1日8時間)は、テレビを見たり、ゲームをしたり、ソーシャルメディアを利用することに費やされています。このようなデジタル世界での体験に多くの時間を費やすようになったことで、私たちは、これらのデジタル・リアルな世界でより多くのお金を使うようになりました。 これらのデジタルワールドでの体験に多くの時間を費やすようになると、オンラインコミュニティでの社会的地位を高めるために、これらのデジタル領域でより多くのお金を費やします。
"Grayscale Metaverse Report Nov2021" 6ページより引用
私たちの社会生活とゲームが融合し、消費者経済を生み出しています。バーチャルゲームの世界からの収益は、2020年の1,800億ドルから2025年には4,000億ドルになると推定されています。
"Grayscale Metaverse Report Nov2021" 7ページより引用
この変化は、Web2.0のクローズドな企業メタバースからWeb3.0のオープンな暗号メタバースネットワークへの移行により、さらに加速しています。
今日、多くのゲーマーは、Web 2.0の閉鎖的な企業メタバースの世界で、お金と時間を費やしてデジタル資産を築いています問題は、ゲーム開発者がプレイヤーの投資と努力で得られたデジタル資産を収益化させないことです。
この問題を解決するのが、Web 3.0のオープンクリプトメタバースネットワークです。
Web3.0のゲームであるAxie InfinityやDevntralandでは、自分のゲーム内アイテムをNFT(Non-Fungible Tokens)として所有し、ゲーム内で他のユーザーと交換したり、他のデジタル体験に持ち込んだりすることができます。 このような「クリエイター経済」の進化は、「Play to Earn」として知られています。
"Grayscale Metaverse Report Nov2021" 8ページより引用
ゲーム、価値がWeb 3.0に自然に移行し始めている最も対応可能な分野のひとつですが、メタバースの機会はゲームだけではありません。メタバースは、広告・ソーシャルコマース・デジタルイベント・ハードウェア・開発者・クリエイターなどの分野で、1兆ドル規模の収益機会になると推定されています。
"Grayscale Metaverse Report Nov2021" 9ページより引用
Web 3.0のメタバースを代表する暗号ネットワークの時価総額は275億ドルとなっています。これはFacebookの時価総額9,000億ドル、ゲーム業界の時価総額2兆ドル、14.8兆ドルと比較しても遜色ありません。ウェブ2.0企業の時価総額14.8兆ドルと比較しても以前大きな差がありますが、これらの企業はメタバースに移行しないと混乱する可能性があります。
"Grayscale Metaverse Report Nov2021" 9ページより引用
参考文献 : "Grayscale Metaverse Report Nov2021"
執筆者:Torahiko Shinoda
🔹ブロックチェーン分析プラットフォーム「Nansen」とは
Nansenは1億以上のイーサリアムウォレット情報を基に、ウォレットにラベル付けを行い、オンチェーン取引分析を容易にするプラットフォーム。
市場全体の資金や特定ウォレットの資金がどこに移動しているのかを分析可能なので、機関投資家など金融市場での有用性も注目され、Nansenの調達にはa16zも関わっている。
実際に大口のNFT保有者の取引を追跡して、どういったNFTを購入しているのかが分かるため、注目されているプロジェクトやトークンを知る上で、トレーダーや事業者の役に立つ。
顧客には、Polychain、Three Arrows、Pantera、Defiance Capitalなどの暗号資産中心の投資ファンドが含まれている。また、Nansenによる分析レポートは、市場全体の動向を見るうえで役立ち、coindeskやcoinpostでも取り上げられている。
今後、NansenはArbitrumやSolana(2022年初め)に対応することを発表している。
執筆者:Ryotaro Yagi
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