Hokusai Newsletter 2021/11/19
今週のピックアップ
🔹 Google検索トラフィックで見るNFTの現状
Googleトレンドを使うと世間で何が検索されているのかが明らかになる。(数値は設定条件におけるグラフ上の最高値を100としたときの相対値)
下図は日本における2019/11/18~2021/11/18の"NFT"の検索ボリューム推移のグラフである。
取得元:Googleトレンド 日本,過去2年(2019/11/18~2021/11/18),"NFT"を検索
日本では2021年に入って急激に"NFT"が注目され始め、一旦勢いが落ち着いた後に夏頃から再度勢いが増した。全世界を対象にした同条件での検索(下図)と比べると特に最近非常に急速に注目度が増している。
取得元:Googleトレンド すべての国,過去2年(2019/11/18~2021/11/18),"NFT"で検索
参考記事によると今年に入ってからの"NFT"の注目は「Dapper Labs」のNBAトップショットへの関心が影響しているようだ。(下図は同期間での"Dapper Labs"の検索推移)
取得元:Googleトレンド すべての国,過去2年(2019/11/18~2021/11/18),"Dapper Labs"で検索
Dapper Labs(ダッパー・ラブズ)とはNBAのデジタル・トレーディングカードを手掛けるスタートアップである。NBAトップショットでは有名選手のカードが高値で取引されている。
日本における仮想通貨関連のキーワードの検索ボリュームは下図に示す通りである。青の"NFT"が他の検索ワード(緑:イーサリアム、黄:ブロックチェーン、赤:DeFi)を8月頃から追い抜いていることが見て取れる。
取得元:Googleトレンド 日本,過去2年(2019/11/18~2021/11/18),"NFT"(青)、"イーサリアム"(緑)、"ブロックチェーン"(黄)、"DeFi"(赤)で検索
上と同様の意味を表す英語キーワードを世界全体で表示すると下図(青:NFT、緑:Ethereum、黄:blockchain、赤:DeFi)のようになるので、日本においてはNFTが特に注目されている。
取得元:Googleトレンド すべての国,過去2年(2019/11/18~2021/11/18),"NFT"(青)、"Ethereum"(緑)、"blockchain"(黄)、"DeFi"(赤)で検索
ちなみに、日本ではblockchain(青)やEthereum(黄)はアルファベットではなく、ブロックチェーン(赤)やイーサリアム(緑)のようにカタカナで検索されているようだ。
取得元:Googleトレンド 日本,過去2年(2019/11/18~2021/11/18),"blockchain"(青)、"Ethereum"(黄)、"ブロックチェーン"(赤)、"イーサリアム"(緑)で検索
"NFT"の検索ボリュームを地域別で比較してみると以下のようになる。 人口量の影響もあるが、アジアが上位を占めている点が特徴的だ。また人口3000万人弱の中南米の国ベネズエラ国民が、ハイパーインフレを回避するために暗号資産を活用するためか、4位に食い込んでいるのも面白い。
1位:中国、2位:シンガポール、3位:香港、4位:ベネズエラ、5位:フィリピン、6位:カナダ、7位:オーストラリア、8位ニュージーランド、9位:韓国、10位:アメリカ合衆国
取得元:Googleトレンド すべての国,過去2年(2019/11/18~2021/11/18),"NFT"を検索
Writer : Taichi Obara
🔹 トレードシステムを提供する「basis matkets」がプロダクトのアクセス権をNFTで販売
トレードシステムの提供を予定しているbasis marketsはプロダクトにアクセスできるNFTを5000個発行し、4006個販売した。(残りの994個のNFTは開発者が保有)
売上は1.26億円を記録し、Solana上のNFTの週間売上トップにランクインした。
NFTを活用した新しい資金調達の形である。
basis marketsでは取引所から直接データを入手、リアルタイム分析をし、最適なトレードを行うための情報を提供するプラットフォームである。
12月にbasis trade engineの提供が開始されれ、2022上半期にNFT所有者にガバナンストークンが配布される。ロードマップは下記リンクから確認ができる。https://basis.markets/roadmap
NFTを所有することで得られる権利は下記のとおりである。
アクセス権:basis trade engineへのアクセスする権利
所有権:製品の管理の共有と専任チームによって推進されているエキサイティングなロードマップにアクセスできる権利
受動的収入:流動性プールによって生み出される収益の一部の受け取りが可能になる権利
2次流通市場: プロトコルの価値について取引および推測し、いつでも流通市場価格で販売するトークンを提供する機能にアクセスできる権利
レンタルの機会 : 保有しているNFTを貸し出す権利
投票権 : 開発優先順位に投票する権利
コミュニティ: 他のNFT保有者とのつながり、プロダクトのテスト版にアクセスできる権利
solseaで二次流通のNFTを購入することができる。
Writer:Torahiko Shinoda
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