Hokusai Newsletter 2021/11/12
今週のピックアップ
🔹 Walletアドレスを自分好みの名前に変更できるENSとは
ENS(Ethereum Name Service)とはイーサリアム ブロックチェーン上に構築されたWebドメインのようなインターネットネーミングサービス。
ランダムな英数字で成り立っている複雑で覚えることができない暗号資産のwalletアドレスを「OOO + .eth」のようにwalletアドレスに紐付け自分の好みの名前に変更できる。
Webドメインの「https://www.google.com/」でいうgoogle.comに当たる。
例えばイーサリアム の創設者Vitalikのwalletアドレスは0xd8da6bf26964af9d7eed9e03e53415d37aa96045 だがENSを使うことでvitalik.ethというように短縮が可能。
ENSを使うことでwalletアドレスの打ち間違いなどの事故を未然に防げることで、よりwallet間での暗号資産の移動が手軽になる。
この手軽さが好評で多くのブロックチェーン界隈のインフルエンサーはTwitterのユーザーネームをENSのアドレスにしている。
現在432,000件の名前が登録されており、170,000のwallet数によって所有されている。
ENS登録にあたって一年毎に手数料がイーサリアムで発生する。5文字以上は年間5ドル相当のETH、4文字は年間160ドル相当、3文字は年間640ドル相当。これに加えて変動するガス代が発生する。
日本語での登録も可能。
ENSは321個のDaaps(分散型アプリケーション)と連携されており、Uniswap,Etherscan,OpenSea,Aavve,Metamaskなど現在メジャーなDaapsで使えるイーサリアムのインフラと成りつつある。
.com,.org,.xyzといった従来のWebドメインのDNSとも連携ができる。
ENSはイーサリアムだけではなく、その他の暗号資産のwalletアドレスにも対応している(BTC,DOGE)。
ENSを公開することで、自分のwalletアドレスに紐づいたトランザクションの履歴、資産などが全て外部から見える形になるのでプライバシーの懸念も上がっているがそれはENSだけの問題では無く、パブリックブロックチェーン全体に言えることでもある。
Webドメイン同様、ENSも無料でサブドメインを作ることが可能。これによって会員制のサイトのようなものをブロックチェーン上に作ることができる。
過去には大手ビールブランド「バドワイザー(Budweiser)」が、30ETHでbeer.ethを購入しました。
より詳しくENSについて詳しく解説しているサイト
最近のENSガバナンストークン発行についての記事
Writer : Mitsumasa Kiyohara
🔹OpenSeaと連携しNFT検索を組み込んだ検索エンジン
分散型検索エンジン「Presearch」がNFTマーケットプレイス「OpenSea」と連携し、NFT検索機能をプラットフォームに組み込んだ。
Presearchとは、検索に報酬が発生するweb3時代の検索エンジン。
一回の検索ごとに「PRE」というトークンを受け取れる。
GoogleやYahoo!のように中央集権的に検索アルゴリズムが変更される訳ではなく、コミュニティ主導型の意思決定プロセスによって、分散型検索エンジンを実現している。
独自の機能として、「キーワードステーキング」というものがあり、任意の検索ワードに対してスポンサーになり、広告表示をすることができる。
ヨーロッパのAndoroidデバイスにおける検索エンジンのデフォルトオプションとしてPresearchは追加されており、270万人の登録ユーザーがいる。
OpenSeaとの連携により、検索エンジンから直接NFTプロジェクトを検索できるようになる。
このような形で検索エンジンにNFT検索機能が組み込まれるのは世界初の試みであり、様々なNFTプロジェクトが生まれる中、NFT検索の利便性改善には注目したい。
Writer:Ryotaro Yagi
Hokusai では、Hokusai APIを活用したNFTサービス導入支援を行っています。
NFT導入システム「Hokusai API」の提供及び事業者向けNFTコンサルティング(ビジネスモデル構築や戦略立案、法的チェック、技術サポートなど)といったNFTに関するソリューションを提供し、NFT事業に参入する開発者や事業者のサポートを行います。
📢Hokusai Update📢
🔹 NFT Starter Kitの受付を開始!
独自コントラクトでNFTを発行・販売できるNFT販売サイトを10万円で提供いたします。ノーコードで専門的なNFTの販売をしてみたいというご要望に合わせ開発しました。ぜひご活用ください。
詳しくはこちらをご覧ください。