Hokusai Newsletter 2021/10/29
PhotoShopにNFT関連機能が追加される、その内容とは
Adobeが10月26日にNFTへの活用を見据えたコンテンツ認証機能をPhotoshopに追加する事を発表した。
コンテンツ認証機能とは、PhotoShop上で作られるあらゆるデジタルコンテンツに作者の情報を埋め込み、そのコンテンツの作者や帰属先、編集の履歴を認証するもの。
今回Adobeが提供するのは、walletを接続しIPFS上にデータを保存する「Prepare as NFT」(NFTとして準備する)機能。今後、Photoshopから直接NFTの発行する機能提供を予定しているが、マーケットプレイスなどの展開は考えていない。
メタデータの記録、表示には分散型ファイルストレージIPFSを利用している。
OpenSea、KnownOrigin、Rarible、SuperRareなどメジャーのNFTマーケットプレースとの連携も発表。マーケットプレイスに出品時、埋め込まれた情報からアーティスト情報を取得し、ユーザーに表示する。
AdobeのNFT関連機能はPhotoshopだけでなく、ポートフォリオサイト「Behance」にも対応する。Behance内にNFTアートを一覧表示する機能、アカウントにウォレットアドレスの紐付けをする機能、唯一無二の認証されたNFTの情報と制作プロセスを公開する機能が提供される。
「Polygon」「Solana」「Flow」「Tezos」などのブロックチェーンをサポート予定。
アーティストに与える影響
公式発表後、TwitterではNFT関連機能についての意見が割れている。
今まで完成品をNFTにすることによって唯一性を証明してきたが、それに加えて制作プロセスまで認証される事は作者とNFTの紐付けが確かなものになり、真贋証明が強化されることに期待。
「right-click-and-mint theft」と言われる、勝手にアーティストの画像を保存し、NFTとして発行して販売するNFT泥棒の一掃に繋がる。
一方反対派によるNFTはスキャム、NFTは環境破壊といった論法がTwitter上で目立っていた。
執筆者 : Mitsumasa Kiyohara
NFTの価値に対する議論
Twitter上で、NFTの価値や意味をめぐり議論が活発化している。各人が意見をnoteなどにまとめ発表している。
ここでは、意見の正確性を考えず、様々な個人の考えが見れる記事を一部紹介する。(恣意的・誇張的・断定的な表現が見られるので、どれも一つの意見として考えてください。)
上記のツイートで、注目されたnote「NFTアートに手を出すな!」
このnoteによって、NFTに対する賛否両論が生まれる中、弊社代表が執筆した「NFTアートには手を出してもいい」
NFTアートを元来のアートの価値として考察した「美術関係者、アーティスト、コレクターの皆さんへ。NFTの真実についてブロックチェーン専門家から一言いわせてください。」
NFTアートを印象だけで否定している人に向けて書かれた「NFTアートに対する誤解と社会的意義」
NFT批判記事番外編
執筆者 : Yagi Ryotaro
Hokusai では、Hokusai APIを活用したNFTサービス導入支援を行っています。
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