Hokusai Newsletter 2021/10/22
今週のピックアップ
🔹 購入後も変化が起きるNFT「プログラマブルNFT」とは
従来のドット絵、画像、動画といったNFTは購入後変化が無いが、プログラマブルNFTとはクリプトアートに仕掛けがついてるものを指す。
NFT作成時にコントラクトで変化を定義することによって、購入後もNFTの変化が楽しめるプラグラマブルNFTというジャンルが生まれた。以下、プログラマブルNFTの二つの例を紹介する。
マッドドッグ・ジョーンズのREPLICATOR (BSpeak!より抜粋)
NFTに組み込まれたスマートコントラクトを利用し、約1年かけて新しいNFTを生み出し続けるという、自己生成するNFT
作品が自己複製するロジック、タイミングや、所有権ルール、複製される世代数などが事前にコントラクトにプログラミングされている
NFT購入後にアーティストが変更を加える物ではなく、購入前から変更が定義されている。
最初はコピー機の画像からのスタート。今後、新たなバージョンのNFTが自己複製される。生成されるアートワークの合計は最終的に、75から300と予測されている
大元のReplicatorコントラクトは、色々なコントラクトと組み合わせることが可能
ユースケースとしては「天気に反応するNFT」、「チェーン上の履歴に反応するNFT」、「ウォレットの中身に反応するNFT」等
Ethernity - THE DAK DROP
フットボール選手のNFTトレードカード
スマートコントラクトによってフットボールチームのパフォーマンス(QBL:NFLのレーティングシステム)に応じて所有しているNFTトレカのアニメーションが変わる。
QBRスコアが悪い時 (50-60)はシルバー、標準値(60-75) の時は青色、悪い時 (75<) は赤色と刻々と変わる。
トレカを購入して終わりではなく、購入後も応援しているチームの活躍度に応じて変化するデザインのプロセスも楽しめる。
「NFTにおけるプログラマブルアートの可能性」ブロックチェーンエンジニアのなんでもトークン氏による解説動画と資料
🔹今後の主流になる15のNFTユースケース
米coindeskは、今後NFTの主流になるかもしれない15の領域について以下のように発表した。
ゲーム、ファッション・ウェアラブル、DeFi、イベントとチケット管理、コミュニティプラットフォーム、メタバース、バーチャルランド、デジタルアイデンティティ、ソーシャルメディアと影響力、音楽、ヘルスケア、広告、ファンタジースポーツ、NFT用の検索、あらゆる物理的なもののデジタル化
ソーシャルメディアと影響力
コミュニティとの関係を数値化していくプロジェクトがあるように、どんな形のデジタル価値の流れも、理論的には資産に変えることができるため、オンラインでの評判や信頼性、あるいは良いコンテンツを作成する能力などの変数が加味され、「Influence NFT」として成立できる。
このコンセプトは、信用度や影響力を示すクレジットスコアのように、Influence NFTをローンの担保として使うなど、DeFiのエコシステムに組み込まれることも想定される。
デジタルアイデンティティ
自己主権型アイデンティティ(Self-sovereign identity)というデジタルアイデンティティの管理を自らの手に取り戻す動きが、NFTによって現実的なものになっている。
これまでは、中央集権的なID管理によって個人情報が一箇所に集中していたが、ENS(Ethereum Name Services)のような形でSNSのアカウントをリンクさせれば、自分のデジタル上での名前や存在を真に所有することが可能になりつつある。
現実のアイデンティティにおいても、大学の卒業証書をNFT化したベトナムの学生がアメリカに行って、卒業証書を持っていること証明できるような活用も期待できる。
Hokusai では、Hokusai APIを活用したNFTサービス導入支援を行っています。
NFT導入システム「Hokusai API」の提供及び事業者向けNFTコンサルティング(ビジネスモデル構築や戦略立案、法的チェック、技術サポートなど)といったNFTに関するソリューションを提供し、NFT事業に参入する開発者や事業者のサポートを行います。
📢Hokusai Update📢
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専用のNFT販売サイト(カスタマイズ可能)が初期費用0円で運営可能です。
Hokusai API利用の前に、NFTの販売を試してみたいというご要望に合わせ開発しました。ぜひご活用ください。
詳しくはcommand@hokusai.appまでお願いいたします。
今週のNFTに関するニュース一覧